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2006年 09月 05日
読売新聞の報道によると、昨年の台風により、壊滅的な被害を受けた第三セクター鉄道高千穂鉄道が、延岡~槙峰間の廃止届けを提出すると報じられました。
残りの槙峰~高千穂間については、被害が比較的少なく、「神話高千穂トロッコ鉄道」が運営再開を目指す動きがあるので、1年間の休止届を提出するそうです。 延岡~槙峰は、鉄橋2箇所が流出し、復旧に約21億円が見込まれることから、再開を断念したようです。 収支バランスを考慮すると、21億円という復旧費用への投資はあまりにも大きいものと思います。また高千穂鉄道のwebサイトで、現在立派な国道の橋梁が観光ポイントとして紹介されていたように、沿線の道路が整備され地域交通としての存在意義が薄くなってきたのかもしれません。 鉄道会社単独では無理でも、自治体などの支援を受け復旧させる案もあるのでしょうが、先に述べたとおり立派な道路が整備された状況では、鉄道よりコストがかからないバスによる代替も考えられることもあり、復旧のための投資ににあう効果は期待できないといわざるを得ません。 一鉄道ファンとして、またひとつ鉄道路線が消えるのはとても残念ですが、日本では、鉄道事業は運賃を徴収するなどして利益を上げなければなりませんから、廃止は致し方ないものと考えるのが妥当なのではないでしょうか。 休止部分を観光鉄道として継承しようとしている動きがあるようですが、安全運行とコストを考えると問題が多いのかもしれません。今後の動きも注目です。
by iru-isojin
| 2006-09-05 23:44
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